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2008年台湾総統選は国民党優位?



中文導報」という在日中国人向けのニュースサイトで、あるインターネット世論調査が行われています。

↓それはこちらです。
Taiwan-election2008.jpg


「2008年の台湾総統選には、馬英九氏(国民党)と謝長延氏(民進党)のどちらが選ばれる可能性が高いか」という質問です。

↓その結果がこちらです。
Taiwan-election2008b.jpg


2007年10月1日18:00現在の結果は、

国民党・馬英九氏 79%
民進党・謝長延氏 20%


と、馬氏が圧倒的に優位に立っています。

まあ、これは在日中国人・台湾人の意見ですから、実際の台湾世論を反映しているとは限りません。しかし、新聞などの報道によると、民進党にとって不利な状況が伝えられています。

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その最たるものが、民進党主席に対する横領疑惑です。

 台湾の与党、民主進歩党(民進党)の游錫●(=埜の木を方に)主席は21日、特別費(交際費)の横領で起訴されたことを受け、訪問先のカナダで声明を発表し、辞意を表明した。游主席は「受け取った特別費はすべて公務に使った。最終的には司法が潔白を認めると信じている」と無罪を主張しながら「かつて約束した通り、起訴を受けて辞任する」と述べた。游主席は民進党内で最も台湾独立意識が強い指導者。辞任により、来年の総統選に向け独立色を強めてきた党路線に影響が生じる可能性も指摘されている。(共同)
(イザ!:台湾・民進党主席が辞意 横領での起訴受けより引用)


「主席」というのは、党の代表のことです。つまり、日本でいえば、自民党の総裁、あるいは民主党の代表が起訴されたのと同じようなことです。

陳水扁・現総統(民進党)の妻・呉淑珍夫人の汚職疑惑などもあり、民進党にはダーティーなイメージが付きまとっています。

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実は、国民党の馬氏も横領で起訴されたのですが、こちらは先日「無罪判決」が出されました。

 台北市長時代の特別費(交際費)を着服したとして横領罪に問われた台湾の最大野党、国民党の総統選候補、馬英九・前主席(57)の判決公判が14日、台北地方法院(地裁)で開かれ、馬氏に無罪が言い渡された。
 来年3月の総統選は馬氏と、与党、民主進歩党(民進党)の謝長廷・元行政院長(首相)(61)の激戦が確実で、馬氏は無罪判決を受け売り物の「清廉なイメージ」をさらに強調し選挙戦を戦うことになりそうだ。
 起訴状によると、馬氏は1998年12月から昨年7月までの間、約1118万台湾元(約4000万円)の特別費を横領したとされる。
 検察当局は民進党側の告発を受け今年2月に馬氏を起訴。しかし、台湾では慣例で、毎月の首長特別費の半額は領収書無しで支出できたため「全首長は同罪」だとして馬氏への同情論も根強く、国民党内では「有罪でも打撃は限定的」との見方が優勢となっていた。
 馬氏は法廷で「特別費は事実上の補助手当であり、給与の一部」と無罪を主張していた。(共同)
(国民党前主席に無罪判決 台湾、交際費横領でより引用)


そんな不利な状況に置かれている民進党陣営は、最近「台湾独立」をやたら掲げて、台湾の人々のアイデンティティーに訴えかけようとしています。

 台湾の与党・民進党は30日、台北市内で党大会を開き、台湾名での国連加盟や、住民投票を実施して「台湾が主権独立国家」であることを示すとの目標を明記した基本文書「正常国家決議文」を採択した。

 対中独立色が鮮明な文書の採択は、来年3月の総統選での政権維持に向けて、党の基本的な立場を明確にし、支持基盤を固めるのが狙いだ。

 決議文は「『中華民国』の『国号』はもはや国際社会での使用が困難になった」と認定。〈1〉台湾名での国連や世界保健機関(WHO)などの国際組織加盟申請〈2〉台湾の正名(中華や中国の名称を台湾に正す)〈3〉新憲法制定――を目指し、「適当な時期に住民投票を実施し、台湾が主権独立国家であることを示す」と記した。

 民進党は1991年、「台湾共和国建設を目指す」とした党綱領を採択したが、99年、総統選対策のため独立色を穏健にした「台湾前途決議文」を採択して事実上修正。今回の決議文は、「台湾は中国とは違う」との台湾人意識の高まりを受け、再び、「独立色」を打ち出す形となった。

 決議文案をめぐっては、党主席辞任を表明した游錫こん(しゃくこん)氏派が「台湾の国名変更」を強く主張したのに対して、中台関係安定を求める中間層の支持を狙う党総統選候補の謝長廷・元行政院長(首相)が、米国などに配慮して穏当な表現を求めていた。(こんは「土」の上に「方」が二つ)
(2007年9月30日23時20分 読売新聞)
(読売新聞:台湾与党、「独立」強調の決議文…総統選へ立場明確化より引用)


他にも、民進党は、台湾独立を求めるデモを主導したり、国連に「台湾」名での加盟申請を行うなどしています(もっとも、国連への加盟申請は例のごとく却下されました)。

民進党は、「独立問題」を総裁選の争点にしようとしているのでしょうか。「国民党=統一派」「民進党=独立派」と一般的に捉えられています。その構図を、より明確にしようとしているのでしょうか。

しかしながら、国民党・馬英九候補、民進党・謝長延候補ともに、「独立」「統一」をはっきりとは口にせず、あいまいにしています。

それは、「統一派」にも「独立派」にも属さない中間層の支持を取り込む狙いでしょう。台湾には、統一支持者も独立支持者もいますが、一番多いのは「中国大陸と統一しないし、台湾独立もしない、今台湾が置かれている、あいまいな状態」を好む人が一番多いのです。これは、最近行われた世論調査で明らかになっています(でもその出典は調査中。確かに私は見たんです)。

結局のところ、この総統選は、統一も独立も望まない中間層がどっちを選ぶかによって決まるのでしょう。

総統選の投票が行われるのは、来年でまだまだ先ですが、どういう結果になるのか楽しみです。

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最後に、私が思うことですが、日本のマスコミは、あまり台湾問題には関心がないようです。

しかし、日台間は国交が断絶しているとはいえ、台湾の動向は日本にも多大に影響してきます。特に安全保障においては、北朝鮮に目が行きがちですけど、台湾有事も非常に重大な問題だと思います。現在の日米安保体制は、台湾有事も視野に入れているのですから。

だから、もっと台湾問題を取り上げてもいいのではないかと思います。

加えて、日本の政治家に一言。今の日本の政治家は、あまり「台湾問題」について、はっきりと語ろうとしていないような気がします。

確かに、日本政府が「一つの中国」原則を支持していますから、それに配慮する必要があるのかもしれません。

しかし、日本は、隣国として、アジアの大国として、そして、「民主主義」という同じ価値観を持つ国として、台湾問題解決に向けて、もっとイニシアティブをとってもいいのではないかと思います。

〔最近の台湾関連のブログ記事〕
沖縄県民斯ク戦ヘリ:国際社会は台湾の民意を尊ぶべき
台湾コーディネーター情報発信局:2007年9月18日
無知でも書いてみたいこと。:台湾の総統選挙の方が日本より「理」がある
初心者の台湾劇場〜愛台灣:両者の揚げ足取り〜台湾総統選挙
「イケ!イケ!あかいけ」 衆議院議員赤池まさあきの国政日記:中華民国(台湾)96年国慶節に出席へ
博士の独り言:台湾「加盟申請」一考
ぜろないん:台湾の独立



コメント

『謝長廷先生は、韓國東洋大學榮譽博士』

http://times.hinet.net/SpecialTopic/2008_vote/candidate.jsp
 2008 総統大選 新聞特輯

  民主進歩党 候選人

   總統候選人

    謝長廷先生

     學歴:
      成功高級中學初中部
      台北商業職業學校
      台灣大學法律系
      律師高等考試第1名
      日本京都大學法學碩士
      日本京都大學博士班課程結業
      韓國東洋大學榮譽博士
      美國哈佛大學資深研究員

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